一般社団法人日本障がい者スイミング協会

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協会について

当法人は、「毎日の生活が軸」をテーマに、身体・知的・精神障がい、難病や様々な理由で地域の水泳活動 が困難な方(以下「障がい者等」とする)それぞれの個性や特性に合わせた支援、介助および水泳指導のできる指導員を養成し、水泳を通して障がい者等個々人の心身の発達や能力の向上、質の高い主体的な生活を目指すとともに、障害の有無にかかわらず、個人の多様性を認め合い、地域交流、社会参加を促進し、インクルーシブ社会の形成、ウェルビーイングに寄与することを目的としています。

WHO世界保健機関では、その人の社会参加を基準として不自由さや通常以上の努力を強いられている等している状況を「障害」と呼び、その人を「障害者」と定義しています。
※音声読み上げソフトに対応するため、「障害者」としています。

誰にでも当てはまる広い定義となり、私達は草の根活動の時代から(「共生社会」「インクルーシブ教育」等が出てくる前から)この理念に則り、「障がい者水泳は街づくり」につながっていると考えております。

そして、社会的課題を解決するソーシャルビジネスとして、学校や自治体、民間企業様とよりよい環境づくりを目指して手を取り合い、業務に取り組んでおります。

本来は「障がい者水泳」という言葉はありません。

同じ「水泳」という種目です。

障がい者水泳、と分かりやすく名称を付けていますが、本来は正しくはありません。

ボランティアも含め、障がいのある方のプール活動はたくさん経験させてもらいました。「福祉的なプール活動」「いわゆるスパルタな指導現場」様々な指導環境があることが分かりました。

その様々な経験の中で、「介助や障害の知識をもって、プール現場で対処できる指導者」「試合にたくさん参加していく選手を育てる」ことで本当に良いのか、福祉の仕事の経験から私の持っている水泳の知識や介助の知識がどんな役に立てるのか、立ち止まって考えたことがあります。

本当に障害やスイミングに詳しければ、それでいいのだろうか、と。

ですが、ゴールは、泳げない子どもたちを泳げるように支援したり、パラアスリートの育成ではなく、その先にあると確信しました。

「自閉症の子供がスイミングに通って、自分から言葉がでました!」

「記憶障害がありながら、プールを頑張りたいという気持ちから、道や人の顔を覚えることができるようになりました!4種目を理解して、泳ぎ分けることもできるようになりました!」

「個別スイミングに参加したら、地域の社会資源とつながった!」

「家族で海に行くときの介助の仕方を相談できた!」など、人のつながりやコミュニティを活かす他クラブではできない、内面からの成長を育み地域で生きていく種をまく…強みがあります。

その人の人生の多くの時間はプールの外にあります。地域の人や社会資源とつながったり、水泳を通じて10年後の子供の趣味が広がる提案をすることが私たちにはできます。

また、障害のない(健常者など)人にとって、使いにくい道具や参加しにくい環境となれば、本末転倒です。

障害のある・なしに関わらず、同じ環境にいるという当たり前の風景が、本来の目指す社会の形ではないでしょうか。

研修事業のみならず、日本で最初の「障害者水泳コンサルタント」として、海外からの情報も積極的に取り入れて、日々の活動に生かしています。海外の先生方とのつながりがあることも強みの一つだと考えています。

選手か否かに関わらず、障害のある人もない人も支援活動ができ、多様性と社会貢献に寄与しています。

インクルーシブかつウェルビーイングな社会に貢献していくことを、これからも目指していきます。

障がい者水泳コンサルタント、作家

個別支援について

協会の考える個別支援についてはこちら

主な事業内容

  1. 当協会公認 障害者水泳指導員養成研修
  2. 介助付き個別支援水中運動のご相談
  3. インクルーシブな水泳プログラムのご相談
  4. プールや福祉用具の設計相談、コンサルティング
  5. 学校や施設、各種スクール様への教育研修(現地まで足を運びます)
  6. 講演・執筆

特定商取引についてはこちらからどうぞ

事業内容詳細

当協会は、障害者水泳指導員はじめ、障害者水泳カウンセラーや障害者水泳スペシャリストによる、オンラインとリアルの両面からのサポートを充実させております。国際資格を持った支援員が対応するのは当協会だけです。

など

過去の講演会等実績

2023年8月27日 日本特殊教育学会 シンポジウム登壇(横浜国立大学)

2022年1月16日 サミット「未来の体育共創サミット2022」(オンライン)

2021年 1月20日 サミット「未来の体育共創サミット2021」(オンライン)

2020年12月12日 講演会「共生社会とスポーツ」(東京都町田市)

2019年 ダウン症学会

その他大学での就職活動講演会他、多数。

支援員について

当協会は、

①障害者水泳指導員資格(または相当の研修を積み試験に合格した者)の所持

②指導・介助(または介護)の両方の経験を最低5年以上(現在在籍の支援員のうち、6名が14年〜20年以上)

③支援員一人で研修や講座を開催できる知識レベル

というハイレベルな支援員を採用しております。

【福祉に関する知識や経験を持つ支援員の例】

障害福祉業界でヘルパー歴13年以上、福祉相談員、ガイドヘルパー(知的障害/視覚障害)、メンタル心理ミュージックアドバイザー(JAAMP)、音楽療法カウンセラー(JIA)、障害当事者支援員(身体障害、指導歴20年以上)、手話検定2級・3級レベルなど

【水泳競技に関する支援員の例】

ジャパンパラリンピック出場パラアスリート(パラ競泳)、世界水泳入賞者(アーティスティックスイミング)、パラリンピック金メダリスト育成者、アクアセラピー(国際資格資格)所持者、も在籍しております。

継続的に個別支援で水泳や水中運動、パラアーティスティックスイミング教室をしている都内唯一の教室です。

また、障害福祉サービスは児童分野と成人分野と分かれています。

当協会では会員様のおよそ7割が小学生でありますが、幼児・児童の専門家、いわゆる先輩お母さんや、成人分野出身者と揃っております。

地域コミュニティの中で楽しく自立生活をしている「成人」の姿を知っているから、逆算して目の前の子どもたちに支援ができるのです。

福祉的な支援から、試合出場、金メダルのその先の、最も重要な住み慣れた地域コミュニティで自分らしく自立生活をするところを見据え、個別支援で対応致します。

【協会公認水泳教室】アクアマルシェ(代表者 酒井泰葉)

SDGsの取り組みについて

一般社団法人日本障がい者スイミング協会は 持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています

当協会の考え方はこちらからどうぞ

環境

障害児は「アレルギー」や「過敏」と言った悩みを抱えていますが、子どもたちの問題ではなく環境問題の1つとして捉え、水の循環の分かる環境を探し、活動拠点とします。

内外へ環境問題へ関心を持ってもらう取り組みを提案していきます
水泳は水をたくさん使うスポーツです。
今泳いでいるところはもちろんのこと、これから泳ぐところにも、さっきまで泳いでいた後ろにも水があります。
一方で、世界には水が飲めずに苦しむ子どもたちもたくさんいます。

水を使うスポーツだからこそ、水に感謝の気持ちを示すこと、これが大切だと考えています。

障がいのある方もインストラクターになれる環境

国籍や性別を問わず、インクルーシブな水泳環境を目指す仲間を受け入れています。

本協会では、障がいのある方もない方も、水泳インストラクターにれる環境です。

障がいがあってもなくても、水泳を楽しみたい気持ちは同じです。
障がいが理由で、水泳の才能や指導技術があるのにもかかわらず水泳のインストラクターになれないのが現状です。

五体満足の健常者のインストラクターが半身まひの方へ水泳技術を伝えることと、
半身まひのある水泳インストラクターが伝えるのでは、体の部分での共感が違うのです。
また、障がいのある方の水泳は、力で泳ぐものではないため、力まずに、体に負担をかけないで泳げる技術です。
超高齢化社会を迎える日本にとって、「生涯スポーツ」として位置付ける水泳には、このような体に無理なく、でもきちんと泳げてきれいな形で楽しめる…そんな水泳が求められています。

より、ご本人へ寄りそった指導ができる指導員として、障がいのある方も、水泳インストラクターになれない理由はないのです。

地域で水泳を楽しめる人を1人でも増やす

どんなに重い障害があっても、なくても、地域で水泳を楽しめることを支援します

「障害のあるなしに関わらずみんなが参加できる」ことを目指しています

悲しいことに、てんかん、障害が個人の理由として、水泳教室の参加を断られたり、制限されたりするケースは後を絶ちません。

私たちは、まずは本人と会い、どうしたら参加が可能なのか考えます。

また、必要に応じて各自治体のケース会議等で、学校の授業で障害のある子供が参加するための工夫や研修に応じます。

民間のスイミングスクールで、今ある環境を生かしながら障害児者の受け入れについて研修等を行い、見事水泳教室が定例化したケースもあります。個性は様々です。受け入れできる範囲について、1つでも輪が広がることを目指しています。

フィールドは日本全国・世界と考えています

環境、福祉用具、機材…人を取り巻く環境がフェアであるか常に考え新たな提案をします
また、その支援方法も環境や道具は、障害のない人にとっても、ある人にとってもお互いに参加しやすいものでなければなりません。

「インクルーシブな水泳が地域の当たり前の風景に」をテーマに、これからも日本全国の
企業、自治体、団体との福祉的なまちづくりに貢献していきます

地球にも作り手にも使う人にも優しい水泳道具

一部水泳用品や福祉用具など独自制作できないものは、どのように作られたものなのか「顔」が分かるもの(エシカル消費やフェアトレードであるか)、環境に負荷のない作り方のもの、長く愛用できるものを購入しています。

独自製品の水泳道具については、日本の職人さんが丁寧に丁寧に織り上げた無染色のオーガニックコットンの生地を使っています。

福祉作業所の皆さんが、生徒さんに合わせて水泳道具を手作りしています。


既製品の水泳道具ももちろんあり、生徒さんに合わせて使い分けています。
オーガニックコットンの良さは、水中で温かさを感じること。
ご自身の体温でクッションが温まり、筋緊張が強い身体障害や体に不調を感じられる方、リラックスしたい方をサポートしてくれます。
水が怖い方も、安心して体に寄り添うクッションで、自分の力で浮いている感覚に近い体験ができ、恐怖心なく水泳技術の向上が叶います。

◎お願い◎

当法人またはスタッフ宛の、金銭や物品等の寄付や贈り物等について、昨今の情勢を鑑み一切受け付けておりません。

あたたかいご支援のお気持ちに感謝いたします。

当法人の出典を明らかにした上でメールマガジンや書籍等をシェアいただき、もうひと周り、ふた周りとご支援の輪を広げていただくのは構いません。